大使館と領事館の違い

海外在住の日本人の方が日本で会社設立したいという場合には、多くのケースでは在外公館での署名証明書（サイン証明書）を取得いただく必要があります。

在外公館とは大使館、総領事館、政府代表部の3つを言います。このうち、会社設立の際にお世話になるのは、主に総領事館（または大使館）です。よく「領事館」といいますが、正式には総領事館といいます。

大使館と総領事館の関係性ですが、細かい点は外交的な面も関わってきますが、大使館は国を代表する機関であり、基本的には各国の首都に置かれます。大使館は、日本を代表して、その国との政治的な交渉などを行います。一方で総領事館は、大使館のように国を代表して政治的な交渉などを行うことはなく、現地で暮らす日本人などのためのサービスを行っています。

非常に大雑把なたとえになるかもしれませんが、ちょうど市区町村の役場本庁と、各地域にある出先機関である分室のような関係と思えば分かりやすいかもしれません。規模や業務は異なりますが、本庁が大使館、各分室が総領事館のような関係にあると思えばよいでしょう。もしくは国税庁と各税務署の関係といってもよいかもしれません。

会社設立の際には、署名証明書や在留証明書が必要となります。こうした書類については大使館でも総領事館でも取得することができます。

大使館と総領事館のリスト

各国にある大使館、総領事館のリストは以下の通りです。当事務所ではどの国にお住まいの方でも日本での会社設立をサポートしています。お気軽にご相談ください。

大使館

総領事館

この記事の執筆者

渋田貴正

V-Spiritsグループ　税理士・司法書士・社会保険労務士・行政書士
税務顧問・社労士顧問のほか、会社設立登記や会社変更の登記などの実務を幅広くを担当。その他各種サイトや書籍の執筆活動も展開中。

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